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zoom RSS 【さよなら私のクラマー】 At This Point

<<   作成日時 : 2018/01/13 00:11   >>

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 多少羽目を外して飲み食いするとすぐに体に異常が出るし、ハードに連日歌いまくると風邪の遠因となる。回復力も免疫力も落ちている事実に愕然とした年末年始であった。


                                                                 


【Football Culture】フットボール書評 Books are Burning 第43回

 書かずにはいられない。今回感想レビューを更新した理由は、この作品がきっかけ。当然これも友人からいただいたものです。本当に感謝。



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さよなら私のクラマー(講談社コミックス)
新川直司

 既刊に関してはこちらを参照。
1巻:Only in Dreams 【サッカー書評とかキャプ翼ネタバレ感想とか】
2巻:Just a Chance 【Day 3】
3巻:【サポルト! etc.】 You Will Say


[あらすじ]

 浦和邦正との一戦は、予想通り防戦一方。キーマンは浦和のボランチ、桐島チカ。5トップから瞬時に5バックに変わる高度な浦和の戦術(アントニオ・コンテが元ネタ!)によって生じるスペースを、一人でカバーして走り回る。
 更に、攻撃にも顔を出していく。まさに女ダービッツ。浦和を支える心臓として、ワラビーズを圧倒。

 彼女には、昨年の苦い記憶があった。全国大会関東予選1回戦、強豪・久乃木との対戦。1年生として出場した彼女は自らのミスから失点を喫し、そのまま敗戦するという屈辱を味わった。
 全ては久乃木へのリベンジのため、強く、強くなる。そのために、蕨西南程度に躓くわけにはいかないのだ。

 だが、ワラビーズも曽志崎を中心としたディフェンスでひたすら耐える。雨が降り続く最悪のピッチコンディションの中、格上相手に無失点で前半を折り返す事に成功。
 膠着状態は後半も続くのか? いや、ワラビーズにはノーマークのラストピースが残されていた。浦和スカウトには「地蔵」と評された、恩田希が。

 桐島とのマッチアップにて、ヒールでこぼれ球を拾うと、希はボールをリフティングしたままドリブルを開始。
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 ピッチコンディションに左右されない、超絶テクニックによるドリブルに浦和ディフェンスはこの日初めて混乱。この流れからの希のシュートはポストに阻まれたものの、浦和も、ワラビーズのコーチである能見もその才能に驚愕した。
 希とて、ここで負けるわけにはいかないのだ。久乃木へのリベンジを誓うのは、浦和だけではない。彼女、そしてワラビーズの面々も同じだ。

 完全に流れが変わった。ワラビーズが攻勢を強め、試合を支配。防戦一方の浦和は、桐島だけではスペースをカバー出来なくなってきた。
 このまま先制点も時間の問題か。だが、サッカーはそこまで甘くなかった。
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 桐島のパスカットから始まったカウンター。そこに待っていたのは、巨人FW安達太良だった…。


[感想]

 2巻を読んだ時、「停滞気味」と書いてしまった事を心からお詫びします。新川先生、あなたが描きたかったのは、こういう話だったのですね…。
 読んでいて血が熱くなった。サッカー漫画を読んでいてここまでいても立ってもいられなくなったのは、本当に数えるほどしかない。キャプ翼無印、俺フィー、我らの流儀…今、私はそれらに匹敵せんとする漫画をリアルタイムで体感出来ている。それだけ素晴らしい展開になってきた。
 日常パートが続いていまいち盛り上がりきれなかったのも、ここに繋がるために必要な展開だったのだ。もし3巻打ち切りだったら、この話は読む事が出来なかったのだと思うとゾッとする。
 この記事を読んでいる人もあまりいないだろうから、遠慮せずに偽らざる心情を書く。この作品は、史上最高の女子サッカー漫画になる可能性を秘めている。少なくとも、私はこの4巻でそう感じるくらい感情が高ぶったし、それを抑える事が出来ない。

 当然、それには現状の女子サッカーが置かれた厳しい状況を差し引いては考えられない。この作品のレビューを書く度に状況は悪化し続け、今はっきりと日本の女子サッカーは危機に瀕している。
 勿論、2011年ワールドカップ優勝前の惨状に戻る事は考えにくいが、少なくとも「女子サッカーを日本に定着させる」という目標からは明らかな後退を強いられている。それは受け入れなければならない。そんな現実とこの作品は無関係ではいられない事は、1巻で新川先生が込めた数々のメッセージを読み取れば明らかであり、先生はその覚悟を持ってこの作品を描いているはずだ。
 そんな中でも、登場人物たちはひたすら前を向いている。同じボールを蹴っている選手達は敵ではない。心を通わせる仲間なのだ。
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 恐らく、新川先生のメッセージはここにあるのだろうと思う。繰り返し挿入される回想は、主人公であるワラビーズも、相手である浦和邦正も、目標とするライバルの久乃木も目指す場所が同じである事を表現しているのだ。青春群像としても抜群だ。

 最新戦術の引用や、過去の名選手へのオマージュも良いスパイスになって物語を引き締めている。ふとしたポイントから試合の流れが変わり、圧倒的な攻勢でも意外な所から綻びが生じる。そんなサッカーの難しさも、この巻だけでもしっかりと表現。
 途中のあまりの盛り上がりに、打ち切りが決まってストーリーを急いでいるのかと思ってしまった。勿論、「5巻につづく」という力強い言葉が今回も巻末に乗っていて一安心したのだが。

 『四月は君の嘘』でその才能を世に問うた新川先生が、いよいよギア全開で作品を盛り上げに来た。その事実に興奮を隠しきれないし、『さよならフットボール』だけ読んでこの作品を読まないのは明らかに損をしていると思う。
 今回、あまり時間がないので更新を迷っていたが、いざこの4巻を読んで一気に考えが定まった。今すぐ感想が書きたい。そんな気分になったのは、このブログ史上でも非常に稀な事だ。「女子サッカーを日本に定着させたい」と思う人ならば、是非この作品を読んで頂きたいと思う。

 感情だけが先走ってしまい、分の拙さで読んでいる方は何が何だかわからないかもしれない。だが、私がこの漫画の完成度と無限大の可能性に、非常に興奮しているという事だけ伝われば、この感想文の意義は果たしている。それで十分だ。

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