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zoom RSS 【シューダン!】 よーーーし野郎ども 感想更新の準備をしろいッ

<<   作成日時 : 2018/01/12 22:38   >>

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 いつもブログを書くのに使っている店のメニューは、価格上昇の一途。本当に好景気なんですかね…私の財布はどうもそんな感じじゃないんだけど。


                                                                 


【Football Culture】フットボール書評 Books are Burning 第42回

 11月頃にいつもの友人から頂いた単行本は、昨年中に『ぼくらのカプトン』と『潔癖男子! 青山くん』をレビュー済み。今年も引き続き感想を書いていきたい。いつもいつも本当に感謝している。ありがとうございます。



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シューダン!(ジャンプコミックス)
横田卓馬


[あらすじ]

 小学校の新学期を控え、新6年生の体制へと切り替わった浜西FC。メンバーはそれぞれの動機を持ってこのクラブへと集まってきたが、そこまで本気でサッカーをやっているわけではない。
 習い事として、サッカーは好きだけど楽しむ程度に嗜みたいから、ただ何となく…全国やプロを目指すわけではない、中の下程度のレベル。ソウシもそんな小学6年生の1人だった。

 そんな彼らのゆるいサッカーライフは、七瀬晶と名乗る少女の登場で少しずつ変わり始める。
 ソウシの近所に引っ越してきたという彼女は、男子達を翻弄するくらいのサッカースキルとセンスを持っていた。紅白戦に混じり、味方として共に個性を引き出し合ったソウシは、彼女とのコンビネーションにまだ見ぬサッカーへの楽しさを感じた。
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 ナナセも、このチームに可能性を感じていた。運動神経はいまいちだが、キック力だけは大人並みのヤマト。テクニックに優れるロク。そして、桁外れのスピードを誇るソウシ。
 浜西FCは強いチーム。そう言い切る彼女の言葉に、単純な小学生男子は乗せられ、少しずつサッカーへと本気で取り組むようになった。

 強豪である天龍FCを公式戦で下すアップセットを演じ、迎えた西美園FC戦。相手には、校内のスポーツ大会でナナセに怪我を負わせた性格極悪の鴨志田、そして完全に小学生のレベルを超えた巨漢FW渥美を擁する強敵。
 ナナセを欠いた浜西FCだが、徐々にソウシがチームを掌握し始める。考えてサッカーする。そんな仲間の姿を見て、ロクは思わず微笑んだ。
「自分じゃ本気じゃないなんて言ってるけどな お前サッカー向いてるよ!」
 ぼくらのフットボールアワー、ここからスタート!


[感想]

 連載開始当初からこの作品の事は知っていた。それはサッカーマンガを提供してくれる友人や、大阪の猛虎といった現役でWJに触れている人々が周囲にいるからだが、彼らの評によれば概ね水準を満たした佳作であるとの事だった。
 小学生を題材にしたサッカー漫画というのも今までの掲載作品と一線を画しているし、何よりキャプ翼のスタート地点を思わせる。当然、久々に長く続くサッカー漫画になるのではないか…と思っていたら、なんとつい先日最終回を迎えたらしい。
 今も昔も読者アンケート至上主義であると聞いているので、恐らくはその結果が思わしくなかったであろう事は私にもわかる。だが、こうも作品を育てるような気概が感じられず、結果のみを求めるのならば、いっそサッカー漫画の掲載を未来永劫なくしてしまえばいいと思うのだが、どうか。
 「サッカーはジャンプでは当たらない、早々に打ち切られる」という定説、ネットでネタとして語り継がれているだけならいいが、ジャンプ編集部も半ばそう思っているように感じてしまう。これ以上サッカー漫画を消費してネットの一部の層を喜ばせるだけなら、最初からやらない方がいいんじゃないかなぁ。
 このブログでかつて紹介した『オレゴラッソ』も、そして今回の『シューダン!』も、一定のレベルを満たし、今後に期待を感じさせる出来である事は間違いない。だからこそ、他の雑誌で掲載されていれば…と思わずにはいられない。

 というわけで前置きが長くなったが、前述通りとても好感の持てる内容だと思う。これだけサッカー漫画が出揃った中で、小学生を描くというのが原点に帰ったようで逆に新鮮な印象を与えるし、サッカーという競技のベーシックな魅力を描けるのは、この年代なのではないかという気もする。
 試合自体も大雑把な感じはしない。小学生サッカーというとボールに集まるワーワーサッカーをイメージしてしまいそうだが、高学年だけあってしっかり試合になっている。小難しい戦術を描くというよりは、サッカーの本質的なプレー、ポジショニングやパスカット、シュートブロックなどを丁寧に描いている。ここ、意外と見落としがちなのでかなりポイント高い。

 ただ、個人的にこの漫画の見所はサッカーだけではない。サッカーを通して描かれる小学生男子の微妙な心の動きにリアルさを感じ、そこが大きな魅力になっている。
 漫画みたいに女子にも男子にも優しくオープンに接する事が出来る。そんな小学生など、ほんの一握りだろう。現実世界でそれが出来るのは、ナチュラル・ボーン・リア充としてこの先の人生も苦労せずに済むはずだ(作品内でも、ロクが近いニュアンスの事を言っている)。
 チームメイトとして分かり合えた女子でも、普段学校で会えば妙に気まずいし、ユニフォームでなく女の子らしい私服姿でいれば意識せずにはいられない。つい素っ気ない態度を取ってしまうし、時には無視もしてしまうだろう。
 女性に慣れている、慣れていないの問題ではない。小学生男子とはそういう生き物なのだ。ソウシのナナセへの態度を見ていて、なんだか遠い昔の自分の記憶を刺激されたようで、少しだけ甘酸っぱい気分になった。

 昔、女子にバレンタインのチョコをもらったのに、照れてしまったのか「先生、机の中にこんなものが入っていました。僕は知らないんで引き取って下さい」と教師に申告する友人がいて、教師自身も大いに困惑していた事をふと思い出した。人でなしと言うなかれ。そういうもんでしょ、後で友人から冷やかされる事を考えれば。彼を責める事は出来まい。
 一番印象的だったのは、私服姿のナナセに“女”を感じて、学校でひたすら無視を決め込んでいたソウシが、試合中にその事を詫びたシーン。
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 中年男子ランジェロ、このナナセの行動に相当ドキっとしたっす。彼らの両親より年上だろうにね!
 なんか、それまでさりげなく振舞っていたナナセが、実は内心かなり怒っていたというギャップが…なんかね、いいんだよね…キモくてごめんね…。

 等身大の小学生達が、等身大のサッカーでレベルのちょっと高い相手に挑んでいく。これから、どんどん面白くなりそうなのにねぇ…打ち切り、本当に残念です。

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