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zoom RSS 【超体感ステージ『キャプテン翼』】 まぁ、舞台化したし、新キャラもあるぜ!

<<   作成日時 : 2017/09/11 22:57   >>

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 もうやれる事はやれるだけ試してみようと思う。

                                                                 


【Captain Tsubasa】超体感ステージ『キャプテン翼』 The L'Angelo Hentaidrix Experience Part.2 (2/3)

Part.1 : (1/3)



 既に舞台終演から1週間経ったので、ここからはネタバレを含む内容となる。
 もしかすると再演、もしくは他の都市での上演の可能性もゼロではないので、そういった機会を気長に待つ覚悟がある方は閲覧の中止をお勧めする。



〔あらすじ〕

 フランス国際Jr.ユース大会を制したU-15日本代表。若き勝者達は帰路の途中、トランジットのために立ち寄ったUAEはドバイで、チームと行動を共にしていたロベルトの案内で観光に興じ、しばし休息の時を楽しむ。
 いつも通り、サッカーボールと戯れる翼。いつしかメンバーは彼との追いかけっこになり、国際都市を駆け回る。
 そこで遭遇したのは、未知の才能レオン。かつてロベルトが、地図にも載らない南米の小国で出逢った天才だった。

 紛争を繰り返す祖国を生き延び、外の世界へと飛び出たレオン。日本代表の選手達は、彼とその忠実なパートナー・ポポロに、フィジカルでもスピードでもスタミナでもテクニックでも歯が立たない。
 彼らがこの地を訪れた理由。それは、巨大なサッカー市場の中で自らの野心を隠そうともしない山守GMの招聘に応じたためであった。
 無敵のサッカークラブを作り、フットボールビジネスのトップに君臨する、それが山守の野望。そのための第一歩がレオンの加入であり、チャンピオンになったばかりの日本を生贄にし自らの名を世界に打電する事である。

 やがてJFA本部に現れた山守は、不遜な態度で自らのクラブ“レッドストーム”との試合をU-15日本代表監督である見上に通告し、高笑いを上げる。彼らがこの試合を断れないよう、周到な準備を重ねた上での行動だった。
 シュナイダー、ミューラー、ピエール、サンターナ、ボリビア・カルテット…次々にレッドストーム入りを表明する世界の才能達。その上、大会を終えフリーになったロベルトをも監督として獲得する徹底した強化を敢行。
 緊急招集された日本代表の選手達は、敵となったロベルトの姿に動揺する。更に合宿中の練習場に殴り込んできたレオンとポポロの圧倒的な能力を再び見せ付けられ、全員が自信を喪失していた。

 このまま俺達は成す術なく負けてしまうのか? 日本代表メンバー達が不安な夜を過ごす中、一人ボールを蹴り続ける男がいた。それは…キャプテン翼。
 その姿に、忘れていた気持ちを思い出した選手達。もう一度、サッカーを楽しんでいた原点に戻ろう。それぞれが出身中学のユニフォームを着て一致団結、恐れを捨てて再び練習へと取り組む。

 そして迎える世紀の一戦。共にロベルトを師と仰ぎ、一度は捨てられた者同士である翼とレオンが、遂に雌雄を決する。果たして日本代表はこの試合に勝利し、「ワールドカップ優勝」という遥かな夢に向かって再び走り出す事が出来るのだろうか。




 一言、率直な感想を書くとすれば。
 予想したより遙かに良かった。甘く見ていたが、良い意味で裏切られた。
 これに尽きる。

 レオンとポポロの出身国や、彼らが故郷でプレーしていたサッカーによく似た競技(フィジカルコンタクトが激しくファウルをほとんど取らない)の名前を忘れたので某巨大掲示板の該当スレを見たのだが、そこでは酷評ばかりだった(結局目当ての情報も見つからず)。
 うーむ、ネットの意見などあてにならないなぁ…何事も自分で観て判断すべきである。

 単純にストーリーを分析してしまえば粗は当然出てくるし、後の連載(特にWY編)との整合性が取れない箇所は多々ある。
 WY前に雷獣シュートを開発していた日向、JY大会で日本代表に随行しているロベルト、サッカーサイボーグなのだからどっちかといえばサンターナというよりバーラだろうというカルロスの性格、ひたすら頭に血が上っているシュナイダー、etc...
 だが、そういった原作との細かい相違点を見つけ出す事に意味はない。この作品は、かつての土田プロ版劇場作品(「東映まんがまつり」)や、2009年に週刊少年ジャンプ誌上に掲載された読み切りのようなものなのだと考え方を切り替えればいい。
 そういった作品では、お祭り的要素が非常に強く、ファンを喜ばせる要素が多く盛り込まれている。そういった夢のあるエクストラ・ストーリーを、現代風意匠と俳優さんたちの熱い演技で三次元世界に創り上げたものである。少なくとも私はそう思う事にした。


画像


 第一幕、こんなものかなと冷静に観ていた私だが、第二幕に入ってからは度々涙腺を刺激された。試合シーンでは右目の目尻が常に湿っていた感覚があるし、何度か、声を上げてしまいそうな場面もあった。
 勿論、泣けたから良かった、などと単純な事を言うつもりは毛頭無い(泣けるという事が必ずしも良い評価に繋がるとも限らないので)。
 感極まっていたのは、古き良き記憶を呼び戻されていた事が大きい。原作への深い愛を感じさせる台詞の引用やシーンのオマージュを、自然にかつ細かく織り込まれたりしたら…そりゃ泣くよ。泣かずにいられるかい。

 特筆すべきは日向である。鈴置洋孝リスペクトの演技、本当に土田プロ版の日向が現実世界に現れたかのようであった。その行動も、実にあの時代のギラギラした熱い男であった日向らしい。
 間違っても、情けない笑いを浮かべたり、裸の体に鎖を巻いたり、ライバルである翼に完全敗北を認め危険さを失ったような、現在の堕ちた日向ではない。
 試合に入ってからの彼の登場シーン、漏れなくこみ上げるものを我慢していたと思う。ああ、あの偉大な鈴置日向の魂を正統に継承した熱く激しいサッカー野郎を、今目の前で観ているのだ…そんな感慨が、幼き日にチラ見していた土田プロ版アニメの記憶とリンクして、いたく感情を昂ぶらせた。

 他に私の心を捉えたのは、ロベルトがあの有名なノートの一節を朗読するシーン。共にロベルトに師事し、彼に憧れる選手同士である翼とレオンの対決シーンに挿入され、実に効果的だった。
 サッカーは自由だ。21世紀の今も消えぬ根性論が更に全盛だった時代に、きっぱりとこう言い切ってこの競技の魅力をシンプルに表現して見せた表現力と先見性。改めて思う、若き日の陽一先生は間違いなく天才であったと。
 図らずも、先生本人がストーリーに関わっていない舞台で、そんな事を実感出来たのも私にとっては発見であった。ついこないだ、こき下ろすような対談をしたばかりなのにね!

 満を持しての淳さま登場シーン、若林のハンブルクでの苦闘の日々、岬の流浪生活に対する想いなど、他にも重要なポイントを上手く短くまとめていたと感じる。よくあの上演時間に盛り込んだものだ。
 翼は、当然ながら無印時代の頼れるキャプテンである。「バカはバカでもサッカーバカだ! 」と言い放ったあの翼そのものだ。「サッカーは一人では出来ない」と何度か言っていたが、果たして原作者はその台詞をどう聞いたのだろうか…。


 ただし、どうしても看過出来ないポイントがある。(重複するが)シュナイダーが単なるプライドの高そうな鼻持ちならない男にしか見えなかった点と、若島津が若林にそこまで対抗意識を燃やしているようには見えなかった点だ。
 前者は時間の都合上仕方ないが、後者はもうちょっと何とかしてほしかった。若林がいつものように重役出勤で試合直前に加わる際、「お前にポジションは譲らないぜ!」の一言くらいは言ってもらいたかったと思うのは私だけだろうか。
 結局は原作通り、かませにされて失点を重ねて怪我するわけだが、GK2人の関係性がちょっと描写不足だった気はする。時間を考えれば仕方ないのかもしれないが。


画像


 休憩中、ロビーに出ようとする私の耳に入ってきたのは「9番の人って怒りっぽいの?」「9番の人と1番の人ってどういう関係?」という声だった。それを聞いて、改めて「ああ、原作を知らない人も来ているのだな」と思ったわけだが、当然ながらそういった人がこのステージに感じた想いと、私のそれとは異なるはずだ。

 私の場合は、遙か昔のリアルタイム時の記憶や、このブログをきっかけに読み込んだ原作に対する気持ちと寄り添ったものであり、長い年月をかけて熟成されたキャプ翼に対する想いを切り離して考える事が出来ない。
 だから、各所に織り込まれた原作への愛あるオマージュをまともに浴びる事となり、抗う事が出来ずに感情が高揚してしまう。

 つまり、少々不安なのだ。若い彼女達が、このステージを楽しんでくれたのかどうかが。私は評論家ではないし、度を超えたセンチメンタリストなので(これで才能があれば新海誠になれるんだが)、自分の感情を切り離して分析・検証する事が出来ない。
 イケメン俳優達がその肉体をフル活用して動き回り、熱い青春スポーツストーリーを演じる。それだけでも十分楽しめるものだとは思う。だがもし、今回の劇でキャプ翼に興味を持たれた方がおられたら、無印原作だけでも手に取ってほしいと願っている。間違ってもWY編以降、特に今の連載は読んじゃいけないぞ!


 この感想を読む限り大絶賛という受け取り方をする方がおられるかもしれないが、私自身はそこまで手放しで賛辞を送っているつもりはない。前述通り、陽一先生の原作あってのこの評価である。
 だが、無印原作の素晴らしさを再認識させてくれたというのも確かだし、スピンオフとして概ね過不足ない作品であった。何より楽しかったし、色々と余裕さえあればリピーターチケットを買ってもう一度観たかった。そう思わせる魅力は間違いなくあった作品だ。


 次回は、帰りの電車内でメモしたワンポイント感想の紹介、そして要望などを書いて〆たいと思う。

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ランジェロさん…舞台の考察、まとめ方がものすごく良いです✨私の言いたかったことすべて当てはまる😂目から鱗ものですね✨役者さん一人一人が原作に本当に忠実に演じていらっしゃいました!日向役の松井勇歩さん自身も日向というキャラが大好きで役作りを行ったとブログで仰ってました。翼も、無印時代のあのひたむきでサッカーを誰よりも愛するキラキラ✴輝いていた頃を役者さん(元木聖也さん)がホントに上手く表現していて✨身体能力は勿論、眩しくて見惚れちゃいましたよ❗そしてロベルト…最初はこんなイケメンが?なんてみくびっていた←スミマセン のに…まさしくロベルトでした(笑) キーパーズは(わかばやしまづ&ミューラー)キーパーならではの安定感があり、みなさんの演技力には脱帽です✴外国人選手たちはメインが(レオン&ポポロ)なだけに、既存キャラ(シュナイダー、ピエール、サンターナなど)が薄くなってしまったというのはファンの方からしたら残念なのかもしれないですよね。
長々と何が言いたいのかというと…私も再演を熱望する一人です✨あっ、言い忘れていた❗岬くんもかなり岬くんでした(日本語おかし)しなやかだけど、キレのある動き✨三杉くんもね(^_-)私の推し松山くんも
ど根性キャラ感が出ていて良かった✨
(中の役者さん反橋さんはよしもと出身のイケメン俳優さんで、舞台裏では盛り上げ役だったそうwT○tterより。)
ヨッシー。
2017/09/12 16:01
ヨッシーさん:
>まとめ方がものすごく良いです
 凄く嬉しいです、頑張って(ってほどでもないか…)書いた甲斐があります! ありがとうございます。

>日向役の松井勇歩さん自身も日向というキャラが大好きで役作りを行ったとブログで仰ってました。
 そうだったんですね。あの演技は愛ゆえだったんですね…本当に素晴らしかったです。
 ロベルト、確かにイケメンでしたね。個人的には若くてお洒落髪形の見上さんにも驚きましたw

>外国人選手たちはメインが(レオン&ポポロ)なだけに、既存キャラ(シュナイダー、ピエール、サンターナなど)が薄くなってしまったというのはファンの方からしたら残念なのかもしれないですよね。
 そうですね、あくまでレッドストームの主役はレオンとポポロだから、どうしても他の選手が描写不足になるのは仕方ないですね。レオン、漫画でも見てみたいキャラでした。

>中の役者さん反橋さんはよしもと出身のイケメン俳優さんで、舞台裏では盛り上げ役だったそうw
 おお、そうなんですね。今回の松山は縁の下の力持ち的ポジションだった気がします。3Mの3人は役者さんもかなり頑張っていた印象がありますね。うーん、もう一度観てみたい見てみたい。
ランジェロ(いきなり心が折れそうな人)
2017/09/14 01:30

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