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zoom RSS Make Light 【サッカー書評とかキャプ翼ネタバレ感想とか】

<<   作成日時 : 2015/07/16 02:19   >>

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 なんと、グラジャン発売翌日(深夜と捉えれば同日)の更新!まさかの超スピード!?(レ)ここから真面目に更新して、もう一回キャプ翼ネタバレブログのトップを目指します!
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 …というのは当然大嘘で、単に早く更新してしまいたかっただけ。2日で書き終わったので、いつものペースに比べれば明らかに早く仕上がった。


                                                                 


【My Best 11】Unicorn楽曲ベスト11 Vol.2

2009〜

 16年の沈黙を破り、2009年にまさかの再集結を果たしたユニコーンの5人。実質的に音楽的なリーダーだった阿部が「再結成はありえない」と繰り返し語っていただけに、その突然の復活劇に誰もが驚いた。その後の精力的なライブ、そしてあまりにも充実したアルバム発表と、まるで奇跡のような活動を続けている。
 ユニコーン・ファンの方々に喧嘩を売るような事を敢えて書いてしまおう。私は再結成後の作品の方が明らかに充実していると思う。若き日々の野心的な作品ほどスタンダードにはなり得ないだろうが、円熟と衝動、経験と青さが見事に交じり合った楽曲達は現役感に満ちており、常に次への興味を駆り立ててくれる。
 何より、5人がエゴを捨てて互いを補完しあう関係性。今でも子供のように戯れながら、笑顔の中で制作に向かう様子を見ていると涙が出てくる。バンドとはこうあるべし。5人がそれぞれ曲を書き、歌う。バンドの理想形を私は再結成後のユニコーンに見た。
 正直に言うと、かつて自分がユニコーンファンだった時期は非常に短かったのである。本格的に興味を持った時には既に解散しており、一番脚光を浴びていた民生のソロにも殆ど惹かれなかった。歳を重ねてそれなりに色々な音楽を聴いてきたせいで、ユニコーンは“過去の音楽”になってしまっていた面があるのは否めない。その考えを一掃してくれたのは、ひとえに再結成作『シャンブル』が傑作だったからである。この作品の粒揃いの完成度に打ちのめされ、以後はユニコーンのファンである事を自認するようになったのだ。以後、新作アルバムは全て発売日に買っている。
 再結成のきっかけは、中心人物である阿部が、キーマン川西と二人で会談したところから始まる。二人に共通していた意見は「次に進みたい」「回顧じゃなく新しい事をやりたい」。『シャンブル』は、まさにその言葉通りのアルバムだった。平均年齢50歳を超えた彼らは、まだまだ我々ファンをワクワクさせてくれそうである。俺はどこまでも付いて行くよ。


画像WAO!
from the Single (2009.2.4.) / Album 『シャンブル』 (2009.2.18.)
 作詞・作曲・歌:阿部。
 復活第一弾シングル。何の前触れも無く、この曲を引っさげて復活したインパクトは凄まじいものがあった。キーボード担当の阿部がギターを弾きながら歌い、一番知名度のある民生がカウベルを叩きながらバックアップ…というパート分けも衝撃的。「ユニコーンは民生のワンマンバンドではない」という事実を世間的に知らしめるためにも、最高のアピールだったのではないか(事実、再結成後の音楽的イニシアティブは阿部が握っている)。
 パワフルな川西ドラム(『マイ・シャローナ』みたいなパターン)で始まるロックンロールは、サビで一転キャッチーな展開へ。このメロディを聴いて「これぞユニコーン、間違いない!」と思ったファンは私以外にも多数だったはず。そしてテッシーのライトハンドが鳴り続ける独創的なアレンジ。勿論、EBIのどっしりしたビートと犬声シャウトも忘れてはいけない。お揃いの人民服、やっさんとジミヘンのコスプレを着こなし、オッサンとは思えないはしゃぎっぷりのPVに涙したファンも多かろう。バンドの結束をビジュアルでも音でも提示してくれたユニコーン、最高!
 全てはここから再び始まった。この曲を外すわけにはいかない。


画像サラウンド
from the Album 『シャンブル』 (2009.2.18.)
 作詞・作曲・歌:奥田。
 往年の民生ファンからは「再結成ユニコーンとソロの曲調が全然変わらない」とやや不評らしい。特にこの曲はソロ民生度が高いそうだ。だが、私がアルバムの中で最初に好きになったのがこの曲である。歌詞も曲も必要以上に力まない、ゆったりしたテンポのロック。シンプルな曲だからこそ、民生のギターソロが光る。
 相も変わらない日々の中で様々な想いを巡らす民生。将来の自分、そしてその時寄り添うパートナー。おまけに愛と平和なんかも考えてみる。そんな色とりどりのイメージがぐるぐると自分の周りを取り囲んでいくさまが、音の壁となって表現される。焦るこたないさ、自分のペースで歩いていくんだ。多分そんな曲。結構グッと来た。


画像パープルピープル
from the Album 『シャンブル』 (2009.2.18.)
 作詞:川西/作曲・歌:奥田/ラップ:川西、手島、阿部、EBI..
 名曲を数々生み出してきた川西−奥田コンビの一曲。ファンキーなサウンドで歌われるのは、数々の経験をしてきたと思しきオッサンのゴーイングマイウェーな歌詞。多分、この主人公も若い頃はきっと理想や夢を追いかけてギラギラしていたに違いないのだが、人生はそうそう上手くいくわきゃないのだ。だからこそ生きるってのは楽しい、今からもがいてみるのも悪かないぜ…と語る横顔が浮かんできそうだ。その顔は、多分年齢不詳の見た目(今年で56歳になる)で豪快に笑うドラマーに似ているはず…。
 黄色いハーレーで世界を旅する川西、広島三区に立候補するテッシー、温泉宿を営む阿部、ブラジル娘に尻に敷かれるEBI…民生以外の4人の老後生活をラップする部分も最高。この部分で、長年のファンはうるっとしたんだろうなぁ、と思ったり。


画像HELLO
from the Album 『シャンブル』 (2009.2.18.)
 作詞・作曲:阿部/歌:奥田。
 『シャンブル』のラストを飾るナンバー。ドラマチックに盛り上げるバラードで、はっきり言ってユニコーンを代表する名曲であると思う。メロディメーカー、阿部の本領発揮(本当にその才能が炸裂するのは次の『Z』だが)。
 解散前から最もメッセージ性の強い詞を書いていた阿部だけあって、かなり意味深な内容になっている。ファンの間でも様々な解釈がなされているようだが、私はこの曲に込められた真意は明確に「生と死」であると思う。メンバーにとっての大切な人や、かつてのファン。16年という長い年月の間に、メンバーの面識の有無に関わらず、この世を去った人もいるだろう。その中には、ユニコーンの再結成を夢見ていた人もいるかもしれない。
 全ての人にユニコーンは「ハロー、ハロー、声聞こえるかい」と叫びかける。「君」に声を届けるためには、タイムマシーンを使って時さえ超えるんだぜ。激しい川西ドラムと、駆け上がるEBIのベースで心が高ぶる。完璧な復活作を締めくくるのは、この曲以外考えられない。


画像AGONY
from the Album 『Z』 (2011.5.25.)
 作詞・作曲・歌:EBI.
 スモーキーなアレンジが70年代米国産ロックを連想させる、EBIのミステリアスなナンバー。メロウなサビのメロディが絶品で、歌にかかったりかからなかったりするリバーブの加減も絶妙。アイドルなEBIにキャーキャー言いたい人にはいまいち不満かもしれないが、独自のEBIワールドが年齢相応に大人のムードを演出している。
 相変わらずアルバムの中で独自の路線を突き進んでいるEBI曲だが、『シャンブル』『Z』『ZU』までは暗めのナンバーばかりで、メンバーからそういう曲調を求められていたのがわかる。その分、3.5枚目『イーガジャケジョロ』でのはっちゃけっぷりが鮮明になるわけだが…。


画像SAMURAI 5
from the Album 『Z』 (2011.5.25.)
 作詞・作曲・歌:阿部。
 このアルバムでは、全14曲中8曲を阿部が提供する八面六臂の活躍っぷり。しかもどれも良曲揃いで、まるで憑かれたかのようにポップなメロディを連発している。その中で一番勢いのあるナンバーがこれ。
 評論家先生は「ビート・パンクのフリをしている」とこの曲を評してらっしゃったが、個人的には結構真面目にその手の路線をやってると思う。友達のバンド(ジュンスカイウォーカーズ)の曲を意識したというし、年取ってもぶっ飛ばすぜイエー!という決して老け込まないユニコーンの姿勢が、この曲には詰まっていると思うのだ。間奏の台詞「ちょっと待て あなたのスピード やばくない?」は阿部がどこかで見た交通標語が元になっているとの事。
 ちなみに、フットサル日本代表の愛称がこの曲と同名らしい。
フットサル日本代表 愛称は「SAMURAI5」に決定(Sponichi Annex)
 この曲をテーマソングにすべきだと思う。いや冗談抜きで。


画像さらばビッチ
from the Album 『Z』 (2011.5.25.)
 作詞:川西/作曲・歌:阿部/ラップ:川西、EBI.
 テッシーのライトハンドを駆使したリフから始まるロックな一曲だが、突然バックトラックが打ち込みに変わって川西・EBI(甲殻類)のラップが炸裂する。そして阿部のヴォーカル・パート突入でボルテージは最高潮、そんなミクスチャー・ナンバー。
 ラップに目覚めたドラマー・川西が堂々とそのライムを披露したのが50歳記念シングル「半世紀少年」だったが、更にそれをブラッシュアップし、ギャグ要素を取り除いた感じ。川西ラップが特訓の成果か、かなりサマになってきている。複雑な曲展開からか、ライブでは全員が激しく楽器を入れ替えながら演奏している。いくらでも楽をする方法はあるのに、わざわざ全力でやり通すオッサン達に拍手。


画像Feel So Moon
from the Single (2012.6.22.) / Album 『イーガジャケジョロ』 (2014.3.26.)
 作詞・歌:奥田/作曲:阿部。
 これまた直球の名曲で、再結成後の定番となりそうなパワーがある。ドライブ感溢れるバンド演奏を、流麗なストリングスがこれでもかと盛り上げる、アニメ『宇宙兄弟』の主題歌。
 クライアントの要望に応え、民生の歌詞もいつものように脱力していながらくっきりとメッセージが込められており、その絶妙なバランスにやられる。そしてシングル曲はきっちりまとめる阿部のソングライティングは全く文句無し。
 アニメ映像と併せて観たらきっと感動的なんだろうな(未見)。創意工夫に溢れたPVも素敵で、最後のサビのシーンでいつも涙腺を刺激される。まさに宇宙的包容力のあるビッグなナンバー。サビで音が下がるので、カラオケで歌うのは結構大変。


画像トキメキーノ
from the Album 『イーガジャケジョロ』 (2014.3.26.)
 作詞・作曲:川西/歌:ユニコーン。
 現在のところの最新作であり、問題作『イーガジャケジョロ』。川西、テッシー、EBIの3人が組んだバンド“電大”が大ハッスルしている作品となっているが、「電大色が濃すぎる」と不満に思うファンもいるらしい。だが、このフリーダムさこそがユニコーンではないのか?再結成後は結構シリアスなアルバムを連発してきたとはいえ、昔からのファンならきっとそう感じると思っていたのだが…ちなみに、川西さんが全5曲に作詞・作曲に関わるという歴代最高打率を記録している。
 そんな川西幸一のメロディアス・サイドが炸裂したのがこの曲。イントロから鳴り響く奇妙なシンセのリフに加え、Aメロを民生が、Bメロを阿部が川西ヴォーカルの物真似で歌う…というおフザケのせいでわかりにくくなっているが、電大3人がサビの鮮烈なメロディにはハッとさせられる。美しい3声コーラスだ。
 ABメロが男性視点、サビが女性視点という歌詞は往年の「ペケペケ」と同じだが、調子に乗ってやらかした男、別れを告げる女とシチュエーションは全く違う。ビートルズ直系のベース、美しいガットギターのアルペジオ(民生?)と相反する津軽三味線のような激しいギター(テッシー?)の対比など、アレンジも面白い。


画像お前BABY
from the Album 『イーガジャケジョロ』 (2014.3.26.)
 作詞:手島、川西、EBI/作曲:手島/歌:EBIス・プレスリー。
 EBI・オン・ステージ。このアルバムでは別人のように弾けているEBIが、エルヴィス・プレスリー・スタイルで歌いまくる。テッシーのデモテープの段階ではキラキラした歌謡ポップ調の曲だったが、EBIに合わせて50年代風ロックン・ロールなアレンジに変えられたのだろうか。阿部、民生、テッシーで弾きわけたギターも聴き所。
 とにかく水を得た魚(海老?)のように暴れまわるEBIの歌は一聴の価値あり。同路線の自作曲「夢見た男」も合わせて押えておきたい。


画像それだけのこと
from the Album 『イーガジャケジョロ』 (2014.3.26.)
 作詞・作曲・歌:手島。
 伴奏は阿部のピアノのバラード、歌うはまさかのテッシー。朴訥としつつも朗々と歌い上げる実直さに、テッシーの優しい人柄をどうしようもなく感じて感涙もの。歌詞も様々な深読みが可能な意味深さだ。
 再結成後はハードロックな曲ばかり提供してきたテッシーだが、遂にここで「自転車泥棒」「オールウェイズ」路線のメロディアスな曲を繰り出してきた。その点でも感動。ライブでは自らピアノの前に座って弾き語りしているようだ。YouTubeの宣伝動画を見る限り、歌も上手くなってるような…。
 最近、テッシーブログを最初から読み直したのだが、2007年あたりの記事の靄のかかったような感じは読んでいてなかなか辛いものがあった…今はユニコーン、電大、ソロと大充実の日々を送っているようで何より。そんな深みのある人生を生きてきたテッシーだからこそ、この曲の歌声にも説得力があるってもんです。


                                                                 


【Football Culture】フットボール書評 Books are Burning 第12回

 ナンバー増刊を買わなきゃいかんと思いつつ、ずるずると日々は過ぎる。今週、ちょっと懐かしい場所に行くからそこで探してみようかな。



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フットボールネーション(ビッグコミックス)
大武ユキ

 今までの感想はこちら。
うまいぞ更新 【サッカー書評とか】(1巻)
Grains of Life 【サッカー書評】(2巻)
うん、おいしい!(ナイナイ岡村) 【サッカー書評とか『誇り』ネタバレ感想とか】(3〜5巻)
スペイン旅行を終えて家路へ向かう世界的漫画家。  【サッカー書評とか】(6巻)


[あらすじ]

 チームから姿を消した沖(ヒロ)は、実家に急遽帰省していた。心を閉ざし引き篭もってしまった兄と、扉越しの対話を続けるヒロ。幼少時の懐かしい話に花を咲かせるうち、兄は徐々に心を開き始める。

 一方、四国は高知にて天皇杯4回戦を戦う東京クルセイド。既にJ2降格が決まっているパコレータ高知に2点のビハインドを食らっているものの、徐々にリズムを取り戻してきた。ポゼッションサッカーを志向していながら、プレッシャーに弱い高知の弱気なプレーを、狡猾なマリオが見逃すはずもない。DFからGKへのバックパスをかっさらって、まずは1点。
 シュートは下手だが、DFラインとの駆け引きは一級品のFW遠山も、マリオに引っ張られてチャンスメイク。ヒロ抜きのチームを完璧にコントロールし、直接FKまで決めた鳥海の活躍もあり、J1相手に4-2と堂々の逆転勝利。マリオのハットトリックという余禄まで付いた。
 湘南とのTGにてチームに復帰したヒロは、「日本代表」という言葉を口にする。それは、プレー面での更なる飛躍とは無関係ではなさそうだった。明らかに精度を増したヒロのサッカー感覚に、クルセイドのメンバーは味方ながら震撼する。

 迎えた天皇杯準々決勝。東京クルセイドは味の素スタジアムにて、J1でも優勝を争う愛知SCと激突する。NHKでの生放送も決まり、クルセイドのゴール裏もぐっと人数が増えた。一方、愛知は圧倒的な女性人気を誇る若手のホープ、綿貫泉をベンチに置く。彼を追っかける女性サポーター“綿ギャル”も、これには不満の声。
 J1上位とアマチュアの試合。緩いムードのまま始まった試合は、すぐさま観客を戦慄させる事となる。沖千尋という才能を、いよいよ世界が目撃する事となるのだ。


[感想]

 今回のテーマは「戦術メモリー」と「日本人DFの体系と身体の使い方」。後者は「日本のDFは腰を落として相手と対峙するから対応が遅れる」というもので、私のようにプレーヤーでない人間には「なるほどそういうもんか」という感じだが、前者には思わず膝を叩いてしまった。
 昔から「普段サッカーは観ません」と言う選手が多く、それが本心なのかポーズなのかはともかく、そういう発言を常日頃から疑問に思っていたのだ。例えば、ミュージシャンだったら様々な音楽を聴くだろうし、画家も美術館を巡ったりもするだろう。芸術ではないにしろ、クリエイティビティな思考をフル活用するサッカーにはプレーのヒントや戦術眼の蓄積が必要なはずなのではないかと考えていた。
 この作品曰く、「良いサッカーをじっくり見たことのない選手が、良いサッカーを実行できるとは思えない」。そのためにも、幼少時からサッカーを観る時間を作って、「戦術メモリー」を蓄積する事が望ましいという。平たく言えば、様々な戦術の試合を観て、プレーの引き出しを増やすのだ。個人的に、大いに共感出来るポイントだった。

 他にも、日本の指導者が選手の能力を考慮せずに戦術に当てはめすぎる点を指摘。ちゃんとパスを繋げるテクニックがないのに、何故“なんちゃってポゼッション”ばかり採用してしまうのか。現在の日本サッカーに蔓延するバルセロナFC症候群には、私も少々うんざりしていたところだ。
 はっきり言って私はバルサのサッカーは好きではないのだが、なまじ圧倒的な結果を残し、上背もあまりない選手達が華麗に欧州の長身DFをパスワークで崩していく姿を見せ付けてしまっただけに、日本の指導者達も「これなら日本人でも出来る!」と思ってしまったのだろう。自分はよく知っている、ポゼッションサッカーを志向しながら、6年間もJ2を抜け出せないクラブを…日本代表共々、今後の日本サッカーが乗り越えるべき課題である。

 一之瀬の苦悩やヒロの過去を挟みながら、いよいよ全国のサッカーファンの前に姿を現した東京クルセイドの雄姿。胸が高鳴る展開だ。東京クルセイドは東京都社会人リーグ3部所属、という事は現実世界の南葛SCと同カテゴリーという事でもある。
 南葛SCが浦和ユースとヴォルティス徳島を難なく下し、名古屋グランパス相手に開始数秒で先制…リアルで考えるとこんな感じか。まずありえない話だが、そう考えれば東京クルセイドが漫画世界でどれだけのインパクトある進撃を続けているかがわかる。文句なしで今後も期待出来る漫画だ。


                                                                 


【Captain Tsubasa】『キャプテン翼 ライジングサン』ネタバレ感想 …うせやろ?

 『いこいのそどむ』が入ってないやん。どうしてくれんのこれ!『いこいのそどむ』の男の娘を見たかったからグラジャン買ったの!何でないの!?
 キャプ翼以外の漫画も一応チェックしようかと、目次を見てみたらあの漫画のタイトルが載っていない。今週は休載か?とも思ったが、休んでいる漫画は某サッカー漫画のように、どれだけ再開の見込みがなくとも「〜〜は今週は休載させて頂きます。どうぞご了承ください」という一文が添えられていた。妙な胸騒ぎがして、前号をもう一度チェックしてみたのだが…何と、『いこいのそどむ』は前号で最終回を迎えていたようなのだ(徳弘正也先生の『黄門さま』も)。いやはや、何だあの打ち切りみたいな唐突なエンディングは…まぁ、4コマなんでどこで終わってもあんまり支障はなさそうだが。「ギャグ漫画は打ち切りエンドこそ至高」と仰っていたのは『サディスティック・19』の立花晶先生だったかな…。
 秋ちゃんともう会えないのか…このネタバレの掴みの話題としても、毎回必ず引用させてもらって随分お世話になった(意味深)のに、こんな形でお別れになるとは。キャプ翼再開後2話しか掲載してないじゃん。単行本買えって事か…。

 それよりも今回のキャプ翼には言いたい事が山ほどあるので、他の漫画にあまり構っていられないのだが。


〔なにが世界一やお前〕

 日向からボールを奪い、自陣ゴール前からドリブルを始めるクライフォート。一斉に上がるオランダに対し、三杉が統率するDFラインは引かずにプレスをかける。

「クライフォートには8つ年上の兄がいた…」
 この緊迫した場面で、オランダ監督の唐突な回想。
 幼少時のブライアン・クライフォートは、兄スタインとサッカーをプレーしていた。風車のあるチューリップ畑(また安直なオランダのイメージだな…)に忍び込んでは、ボールを蹴りあう。
 スタインは順調に成長し、地元開催のU-20ワールドカップにて世界を制覇する。ブライアンの待つ家へ金メダルを持ち帰った優しく逞しい兄は、彼にとって最高の誇りだった。いつか兄と代表に選ばれ、ワールドカップを獲る。そんな夢を抱いていた、幼き日のブライアン…。
「兄ちゃん…兄さんの叶えられなかった夢 オレが絶対叶えてみせる!!」
 日本陣内へと切り込むブライアンに、気配を殺した刺客が襲い掛かる。それは、なんと新田だった。
「くらえおれの隼タックル!!」
 死角からのタックルだが、ブライアンはこれを華麗にかわす。更に着地を狙った葵のタックルも、ボールに全体重を乗せてブロック。逆に葵を弾き飛ばす。
 ブライアンのボールキープで2人がかわされた日本、ここで遂に翼がマッチアップに挑む。

 ここでブライアンに蘇る、悪夢の記憶。彼の誇りだった兄は、オランダ史上最悪の玉突き事故に巻き込まれ、20歳の若い命を散らしてしまったのだ。
 オランダサッカー界にとっての大きな損失。それ以上に、幼いブライアンにとっての消えない痛みとなってしまった。

「貸せ!!クライフォート 今 この場でそいつとの無意味な勝負はしなくていい」
 ダビィの一言で現実に戻るブライアン。こだわるべきは翼との一対一ではない、オランダの得点だ。ブライアンはダビィにボールを預け、ゴール前へ上がる。
 ダビィはそのまま右サイドを疾走。本来、右SBの石崎が守るべきポジションのはずだが、石崎はクゥーマンから受けた強烈なタックルで足を痛めており、オーバーラップからまだ戻りきれていなかったのだ。
 フリーでスペースに侵入させるわけにはいかない。中央の守りを次藤に託し、三杉がダビィのマークへと向かう。 


この週の感想:
 あまりにも突っ込み所の多い回だが、キャプ翼ファンとして…いや、陽一信者として取り上げておかなくてはならないポイントがある。このブログを読んで下さるような方々なら、もうお気づきだと思うが…。
 既に前回の時点で、クライフォートの兄が鬼籍に入っている事は誰もが予想していただろう。今回は、2度に分けて回想を行ったわけだが、いよいよブライアンの兄・スタインの死が語られた際、非常に嫌な予感がした。
 まさか、“アレ”を死因にするわけではないだろうな…駄目だ陽一先生、“アレ”だけは駄目だ…半ば祈るようにページを読み進めていったのだが…。
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 また交通事故かい。
 交通事故が多発する陽一ワールドだが、またしても新たな犠牲者を生んでしまった。若島津、岬、美子に重傷を負わせ、カレンと日向の親父の命を奪っただけでは飽き足らなかったのか…もうここまで来ると、ギャグでやってるのかと思ってしまう。コアな陽一ファンにこの手の突っ込みをさせるために、敢えてこうしてるんじゃないかと勘繰ってしまうのだが、陽一先生は多分これを大真面目に描いてるんだろうなぁ…編集者とか、誰か周りで突っ込んであげられる人はいないのか?「高橋先生、さすがに交通事故が多すぎませんか」と。
 オランダだから風車にチューリップ畑、というイメージの安直さもいつも通り。あくまでいつも通りなので細かくツッコむ気にもならないが、今ほど世界の情報に精通していなかったはずのジュニアユース編の相手国の方が圧倒的にリアリティがあったように感じるのは、私が過去を美化しすぎているだけなのだろうか?
 そして、いつの間にか必殺タックルを身に付けていた新田(しかも難なくかわされる)。ネタとしては面白いが、山中の修行で“隼蹴り”を習得したあの時のギラギラしたお前はどこに行ってしまったんだ…守りの技を開発してる場合じゃねぇだろ。
 ここまで読んで、単に陽一作品を中傷しているように思う方もいらっしゃるかもしれない。だが、それは大きな誤解だ。私はある意味で、こういう突っ込みどころを待っていたのだ。こうやって思う存分ツッコミを入れる、これはネタバレ感想の醍醐味なのだ。近年の連載は、ツッコミどころすらなかったのだから、ある意味で今回は充実していると言えよう。かなり投げやりな楽しみ方ではあるが…。

 余談だが、原作(『WY編』)では日向の父の死因は交通事故になっているが、その約10年前に放送された土田プロ版アニメでは、工場の経営難に伴う過労死という事になっていた。親父の見た目といい、その回のエピソードといい、明らかにアニメ版の方が説得力があって良いストーリーだったのだが(私は泣いた)…やはり自分が直接関わった設定以外には、ついつい意地を張ってしまう陽一先生なのであった。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
この前の群馬戦の後、ムシャクシャして帰宅後に
履いていたラスタカラーの靴を洗い、玄関まで掃除してしまいました!
バルササッカーを目指していた某チームは、またくり返す?
いや、やめてーーー!!
ちなみに、富澤は間寛平よりヨンスと似てるんじゃないかと思ってます。
次は関さんの古巣戦、落とせませんね。

さて、陽一先生またやっちゃましたね。
最初「韓流ドラマか!」と突っ込みかけましたけど
ストーリー中の交通事故は陽一先生の方が先でしたね(爆)
そういや翼も交通事故になりかけてましたっけ・・・
コーキも幼稚園児のころトラックだかに撥ねられて3日ほど意識不明だったとか
確かリベリーも幼少時に交通事故に逢ってますし
サッカー選手と交通事故は意外とあるのかも・・・

ランジェロさんのレポ、私は好きですよ。
作品に愛がなければツッコミさえできなくなりますもんw
そういえば、Numberの増刊に表紙作成の裏話が出てますけど
あれを読むと、陽一先生結構ヤルじゃんって思いますよ。
すしを
2015/07/18 02:10
すみません、いつも楽しく読ませてもらってます。
土田プロ版の日向小次郎の父親の話は私も泣きました。
確か南葛との決勝戦で
「いつも一人だと思っていた俺
周りはみんな敵だと思っていた俺…」から入る回想に挿入されたと記憶しています。
それだけにワールドユース編で交通事故死というのはちょっと…と思いました。
私以外にもあの土田プロ版のストーリーで泣いた方がいたのを知ってコメントした次第です。
これからも頑張ってください。
はじめまして
2015/07/21 15:53
自分も、土田プロの日向小次郎のお父さんのお話は好きです。

・・・と、言うか、その時の小次郎の見た目が翼達と戦っている時と全く違った事が、このお話を更に印象深くしているように思います。

高橋先生が描いたお話は土田プロの作ったお話から比べると、イマイチでした。←(個人の感想です。)
島村ジョー
2015/08/10 23:51

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