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zoom RSS お前精神状態おかしいよ… 【キャプ翼古文書とかサッカー書評とか】

<<   作成日時 : 2014/12/19 02:30   >>

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 お前=ランジェロです。色々とおかしい。ある意味、これが今回の記事のテーマ。

 どうでもいい話。
 コーヒーショップやファストフード店の店内で混んでいる時、ノロマだと思われたくないので料金を払ったらレジ前から横にずれて待つようにしている。行列の次の順番の人がスムーズに会計出来るからだ。
 だが我が駅前の某店の女子店員は、どれだけレジ前を空けていても「横にそれてお待ち下さい」と無表情に言うのである。「え?俺もうずれてるよね?」と、それがいつも妙に納得いかなかった。
 という事で、先日は隣の使用していないレジ前まで到達する位の勢いでずれて待ってみた。ここまでやれば、あっちも黙るだろう。我ながら性格がどうかしてるとは思うのだが、これは私のプライドの問題である。
 悲しいかな、それでも女子は「横にそれてお待ち下さい」と冷淡に言い放つのみであった。どうやら、彼女にとっては会計を終えた客がどんなシチュエーションであろうと、その言葉を掛けるようにプログラムされているようなのだ。最早接客対応というよりは、機械的に言っておかなくてはならない儀礼的なものとなっているのだろう。
 今度はもっと横にずれて手を伸ばして金を渡してやろうとか、釣りを受け取った瞬間にレジ前をダッシュで離れたりとかをしてみたくもあるが、いい年こいた男がやるような事ではないし、彼女には更にゴミを見るような目で見られるだけだろう…これ以上自分の評判を落とすような事はしてはいけない(戒め)。

 さて、今年は某漫画の連載再開は無いようなので、今回と次回の記事で一年を〆たいと思う。
 今回は色々ネタを仕入れたので、既に買ってある陽一短編集のレビュー、及び前回ちょっと触れた「意外なJリーグとの出会いの逸話」はまた来年に回したいと思う。
 今年最後の記事は、いつも通り流行語大賞。毎年書いてるけど、11語も見つからねぇって話だが。未だに残り1つをどうしようか困っている。ともかく、こんな感じで今年は終わる予定。


                                                                 


【Response】コメント返信

 今年もありがとうございました。


島村ジョーさん:
> 実は、高校生の時の高橋先生と同じクラスだった人が知り合いにいるのです。
 凄いです!貴重すぎる情報です!

> あまり人とは話さず、でも凄く負けず嫌いで、何事にも一生懸命に取り組む人であったと言っていました。
 知り合いから高橋先生の話しを聞く限り、接待を受けたり、観光旅行を取材旅行だといって休み、遊びほうけるような人には思えないのです。

 いつもの調子で陽一先生を茶化すような事を書いてしまった事を反省します。恐らく、そういった陽一先生の性格は、今日でも変わっていないと思います。あの少年のような翼への愛と憧れ、未だに若々しい見た目がそれを物語っているのではないでしょうか。
 ただ、その一挙手一投足を追い続けている数少ないファンの一人としては、どうしてもこの連載中断が納得いかなかったのです…勿論、陽一先生には陽一先生の事情があるとは思うのですが。
 この中断期間中、新連載や読み切りが掲載されているようです。もしかすると、編集サイドから「別の作家の作品を載せたいから、しばらく休んでもらえないか」と肩を叩かれた可能性もあるのかもしれません。それは、ジョーさんとすしをさんにコメントを頂いて考えた事です。
 しかし誰が決定したにせよ、長くなりそうな連載を2度も中断するのは、そんなに良い事とは思えないんですよね…。


すしをさん:
 まずは、PO決勝お疲れ様でした…これからまだまだ辛い事もあるとは思いますが、強い気持ちで乗り切りましょう…と自分にも言い聞かせています。

> でも、作品としての方向性というか その辺を考えると色々煮詰まっちゃったんじゃないですかね?
 そうかもしれませんね。他の作品(例えば『誇り』)の方が、明らかにイキイキしているようですし。今回の連載では、どうやって新鮮味を持たせつつ翼を勝たせるんだろう?という疑問が常にあります。

> 漫画家はわりとSNSやってる方が多いので、陽一先生もぜひ!って感じですよね。ちょっと乱暴ですが「取材してるならアップしてみろよ!」って。
 確かにそうですねw単純にこれだけ休載が多いのと、ゴラクの『誇り』も連載終了で無い事を考えると、リアルタイムでリリース出来るメディアが必要だなと思います。ツイッターなりFacebookなりでアカウントを持ったら、海外のサッカー選手もきっとフォローするんじゃないかなぁ。毎週欠かさずグランドジャンプとゴラクのサイトを確認しろ、ってのはさすがにきついですよ。

> あ、取材ならJ1昇格PO決勝戦に味スタ来場あるんですかね???もうフリーダムな身なら、ぜひって感じですよ。
 どうだったんでしょうね?少なくとも2012年の決勝は来場してたような感じもありましたが(『誇り』で描写が細かかった)、今回も来てた可能性はありますね。あの試合を観戦されたのなら、ジェフサポとしては色々と複雑なところもありますが…。


教授:
 もうプレーオフは嫌だよ、懲り懲りだよ…。
 とりあえず、来年もよろしく…木山さんがそちらの監督になるようなんで、ちょっと注目してます。
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 ボラギノール木山…もはや全てが懐かしい。


                                                                 


【Captain Tsubasa】ランジェロのキャプテン翼古文書発掘 Vol.1
 
 キャプ翼連載初回の週刊少年ジャンプ、テクモ版『1』の攻略本など、連載リアルタイム時に発行された古文書レベルの書物をいくつかこのブログでも紹介してきた。貴重なブログ更新ネタであるので、今後も同様の書籍を入手し次第このコーナーで紹介していきたいと思う。

 さて、記念すべきコーナー一回目。同人界に旋風を巻き起こしたというキャプ翼に、リアルタイムで寄り添ってきたファン達はどのようにこの作品と接していたのか。以前から、その情報を得たいと常々思っていた。今まで紹介してきたキャプ翼関連の書物やグッズは、全てオフィシャルなもの。言わばメジャーレーベルからのリリースであったわけだが、私はもっとカジュアルに当時の空気を感じられるインディの視点から見たキャプ翼を知りたかったのだ。
 以前から中野を訪れる度、まんだらけにて過去のアニメ関連雑誌を探っていたのだが、『キャプテン翼』の名が載ったものは一つも存在しなかった。『アニメディア』『ニュータイプ』などのアニメ雑誌は、背表紙に概要が載っているわけではないので、捜索に難儀していた事も発見できなかった理由の一つであろう。

 しかしこの度、遂にキャプ翼の名を特集に掲げた雑誌の発掘に成功した。
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 『ファンロード』1984年10月号。奇しくも、ちょうど30年前に発売された雑誌である。これは2014年のうちにレポートを書かないわけにはいかない。
 オタク・カルチャー、もしくは二次創作に関わる人にとっては、時代を問わず教科書レベルの知識としてこの雑誌の名は小耳に挟んだ事があるだろう。ほぼ読者投稿のみで構成された“アニパロ雑誌”。現在の我が日本のオタク文化の熟成には、恐らくこの『ファンロード』が強い影響を与えているはずだ。罪作りな雑誌である。

 正直に言えば、私はこの雑誌に詳しいわけではない。が、80年代の終わりに一度だけ購入した事があった。
 よく覚えていないのだが、確か病院の待ち時間がとても退屈で、この雑誌を親にねだって買ってもらったのである。大方、『聖闘士星矢』か何かのイラストが載っているか何かで、それに惹かれたのだと思う。
 恐らくは『アニメディア』的なアニメ雑誌なのだろう…という私の予想は、大きく裏切られた。あまりにも難解な文面にチンプンカンプン。見た事の無い作品が多く取り上げられており、女性読者と思しき人々がこれまた理解不能な言葉で思いの丈を吐き出しあっている。はっきり言って、この雑誌が何をテーマとしたものなのか、全くわからなかったのだ。
 今でこそ小学生が生まれた頃からPCやスマフォを与えられ、ネットに耽溺してしまうような世の中になってしまったわけだが、当時の小学生はまだまだイノセントだった。私とて、あくまで小学生的視点からアニメを楽しもうとしただけだ。そんな純朴な少年にこの雑誌の内容が理解できるはずも無く、すぐに手放してしまった記憶がある。

 だが今回、すっかりオッサンとなり、二次元文化もある程度理解出来るようになってから読む『ファンロード』には、色々と興味深い点が多く、新たな発見ばかりだった。
 この雑誌全体への感想はともかくとして(大変なので)、今回はあくまで“キャプ翼古文書”としての面からこの雑誌を紹介していきたい。
 1984年10月という事は、恐らく9月には発売しているはず。ジャンプ本誌の連載スタートは1981年、土田プロ版アニメは1983年10月放送開始。よって、ほぼアニメから一年経ってからの特集のようだ。投稿内容を見ると、シュナイダーやジノに対する記述が全く無いので、原作・アニメともにまだ中学大会編がまだ終了していない時期だと推測される。
 「“シュミの特集”キャプテン翼」は、大まかに分けて4つのコーナーに分かれている。以下、順を追って紹介していきたい。


巻頭カラーページ
画像
 どのイラストも力が入っている。基本的には、陽一先生の絵に近付けた絵柄ばかり。どんな二次創作でも、基本的には“自分の絵柄”を持つことが是とされる現在のpixiv世代にはわかりにくいかもしれないが、当時はいかに原作に近付けた絵を描けるかが上手さの証明だったらしい。「どのイラストにも『似てません』と書き加えてあるのが普通だった」と、キャプテン翼アカデミアの管理人さんが書いていたはずだ。

 キャプ翼とは関係ない他の投稿コーナーのイラストも、原作の絵柄を上手くシミュレートした人が多い。アカデミア管理人さんの証言が、こうしてこの雑誌によってリアリティを得たわけだ。その事実に少し興奮。
 当然ながら、確固たる自分の絵柄を持っている方もいないわけではない。だが、やはり当時の流行のタッチというのがあるようで、時代性を拭い去る事は困難だ。それでも、そんな中にハッっとするような普遍性のある絵を描く人もいるから驚く。今の時代でも十分通用しそうな絵なのだが、そういう方は今でも自分や親戚の子供に描いてあげたりしているのだろうか。そんな思いを馳せてしまうほど、30年という時間はあまりにも長い。

 閑話休題。話題をキャプ翼に戻そう。上記画像、タイトルの下の鋭い眼光の日向の隣には、こんな事が書いてある。
「ショタコン・ファンお待ちかね、元気な男の子いっぱいの『キャプテン翼』の登場でっす!」
 ど直球なキャプションに思わずたじろぐが、二つの事実を明らかにする文言でもある。
 まず、この雑誌に女性読者が多かった事。女性オタクの人は根強いのである。そして、まだまだ“やおい”的な視点でこの作品を捉えている女性ファンが一般的ではなかった事。あくまで「きゃー、岬君かわいー!」といったような“お姉さん的視点”でキャラを愛でていたようであり、男性同性愛的な愛好の仕方ではなかったようなのだ(それはこの後の投稿コーナーでも証明されている)。
 無論、やおい・BL的人気が爆発し、同人界を席巻するのもこの『キャプテン翼』という作品の歴史の一幕なのだが、ここではまだその前夜といった感がある。


人名事典
 キャプ翼キャラの解説が、投稿者からの一言コメントを集める形で行われている。キャラアイコンも陽一先生の絵柄そっくりに描かれているが、これが本当に上手い。陽一先生の異常な美化っぷりにも思わず笑ってしまう。
画像
 このコーナー、なかなか凄い。殆どの登場キャラがカバーされており、はっきり言ってここだけでも買った価値はあった。面白いと思ったものを引用して紹介していきたい。全て原文ママ。

・石崎了
「試合に負けそうになると、彼は『友達の輪』や『タイム・ステッキ』を使っているという説もある。」
「ホニホニカプーラターイムステッキッ!

 言っとくけど、いくら私がオッサンでもこれの元ネタはわからないからな。

・伊藤早苗
「アニメの色指定。この人のせいで日向君が、『歩くメラニン色素』などといわれるようになってしまった。」
 へぇ〜。そういえば、こないだ「アニメの日向は何故か色が黒い」と書いたばかりだった。

・大空翼
「原作でこそ、ワールドカップ優勝を目指す天才サッカー少年であるが、アニメでは、脳なしのサッカーバカにされてしまった、あわれな主役。」
「スパークするサッカー馬鹿。」

 後の原作でも馬鹿ですよ。
「日本人なら、サッカーでなく野球やれ!」
 サッカー漫画の主人公に言われても…しかし、この雑誌の約20年後にネット上の巨大掲示板で本格化し、今なお続く“豚論争”を先取りしたようなコメントだな。日本人なら野球、ってのも正直よくわからないけど…相撲とか柔道とか空手とかじゃなくて?

・弟
「コミックスを読むためには、欠かせない存在。」
・公園前のバス停にいたガキ
「『あっ、あのおねーちゃん、キャプテン翼よんでる!へんなのぉ』 う、うるさいっ、C翼の人気を支えてんのは女子高生なんでぇいっ。」
 まとめて紹介。これも興味深い。登場人物ではなく、リアルに存在する人間である。つまり、少女が少年漫画を購入するのにはそれほどハードルが高い時代であったのだ。当然ながら、アーリー80'sにAmazonやアニメイト通販など存在するわけが無い。弟を隠れ蓑にしなければ、見知らぬガキに後ろ指を差されるような時代なのである。女性読者が熱狂的に支えている現在のジャンプの状況を考えると、さすがに時代が変遷したと言う他無い。隔世の感とはこの事か。

・沢田タケシ
「どつきたい!!岬くんに重傷をおわせておいて、全く反省の色がない。」
「岬くんの足をよくもーー!!…でもそのおかげで、岬くんの苦しむ、かあいいシーンが見れた♥」

 あのさぁ…もはやタケシ関係ねぇ。

・高橋陽一
「あなたの絵、好きです……けれど、丸太棒足なんとかして下さい。」
「あのー、必ず誰かをけがさせなきゃならない理由でもあるんですか?」
「スポーツ物以外かけないのだろーか。」
「手、足、体が下手だけど顔がうまいからゆるす。」
「10等身の中学生なんて異常ですね。僕が正しいキャラの描き方を教えてあげましょう。(中森一郎談)。」
「クローン人間製造機。」

 袋叩きで大笑いしてしまった。でも愛は感じるんだよな。

・日向小次郎
「コーラ飲むなよ……。」
 すみません、この後の連載で更にコーラ好きだという事が繰り返し強調されます。

・松山光
「翼同様、恋愛面ではかなりの鈍感だ。」
「どんかんっ!美子ちゃんが、かわいそうだ。」

 鈍感である事を強調される…松山はラノベ主人公だった…?しかし、後で紹介する淳さまと違い、やはり松山と美子のカップルは女性ファンからも認められているようである。これだけ鈍感男扱いされているという事は、まだハチマキエピソードまで話が進んでないのかな。
「3年も前の、食堂で小次郎になぐられた事を、未だにこだわっているあたり、さすがにねばりのふらののキャプテンというほかない。(なんのこっちゃ!?」
「『食堂のかり』って3年前でしょー、しつこいやっちゃ。」
「とっても記憶力がいい。三年以上昔のことを、まだ覚えている。まるでランちゃん。」

 既にこの時点で定番ネタと化していたようだ。更に、ここから約10年後のWY編でもこの逸話を繰り返される事になるとは…しかしランちゃんって誰だよ?と思って調べてみたら、どうやら『うる星やつら』の登場人物であるらしい。現・水谷豊夫人の事ではなさそうだ。

・岬太郎
 上のタケシへのコメントで察して頂きたい。暴走気味の愛の告白ばかり。茶化すようなコメントも皆無に等しく、コメント投稿量ではダントツのナンバーワン。後に作者から異常な寵愛を受ける主人公など、最早比較にならない。同性からも異性からも愛されるオトコ岬、ここにあり。
 前述した通り、掛け算的コメントは一切無いので「この時代のお姉さま方は純真だったのだ!」と言いたいところだが…「もっとケガして苦しんで♥アップになってー♥」「いじめたくなるじゃない〜〜」など歪み気味のコメントも目立つ。これも人気者ゆえか…。

・三杉淳
 二番目にコメントが多い淳さま。だが、基本的には心臓病ネタばかり。あとは、唯一作者公認の彼女がいる事への冷ややかな内容。たとえ漫画キャラだろうが、彼女持ちは人気が出にくいのだ(女性受けしなさそうな弥生のパーソナリティにも原因はありそうだが)。この辺の感情が、後のやおい隆盛に繋がっていく…ような気がする。

・若島津健
「こーいう人を、地味のはで好きという。」
 なんか妙に深いコメントに思えてしまう。

・若林源三
 実は三番目にコメント数が多いキャラ。何だかんだで人気だ。もっとも、内容は金持ちネタと老け顔ネタばかりだが。興味深いのは以下のコメント。
「岬君と密会した時の感想は?ちょっと逃げないで下さいよ〜〜、ネタあがってんだから。ノーコメント?おねがいしますよ〜〜〜〜っ。」
 意外にも、これが唯一のBL的コメント。もしかすると記念すべき瞬間を記録しているのかもしれない。
 ついでに、ラディカルな若林のイラスト。
画像
 後の『進撃の巨人』ブームを予見したかのような絵である。よく知らんけど。


お楽しみコーナー
 こっちも投稿された一言コメントで構成されている。お楽しみという名の、あまりにも遠慮の無いファンのツッコミが炸裂するコーナー。これも気になったものだけ紹介する。

・TVアニメ「キャプテン翼」
「映らない。が、見たいとも思わない。」
・アニメ「キャプテン翼」
「丁寧に作ってくださいという作者の願望を冷蔵庫で氷にして、ノミでこなごなに砕いた『うる星』『ウイングマン』以上のゲゲボ・アニメーション。」
・C翼のアニメーター諸氏
「きっと愛情持ってくれてないんだ。きっとそうだ。しくしく……。」
・わき役
「手ぬき。ひどいのになると髪の色が違うだけで使い分けているのがいる。その2人が対決したこともあった。(アニメです)」
・アニメ「キャプテン翼」
「土田プロ製作ということだったので『第2のドカベン』になるかと期待したが、結局『第2のレインボーマン』になってしまったゲゲボアニメ。」
・スタジオぴえろ
「が作ってたら名作になってたりして……。」
 容赦ない土田プロへの酷評の嵐。確か、キャプテン翼アカデミアの管理人さんによると「なんじゃこの絵、なんじゃこの日向さんの声」というのがファースト・インプレッションだったらしいが、どうやら放送開始一年が経過しても原作ファンからの評価はかなり辛いものだったようだ。「アニメはいまいちな出来」という共通認識の下、みなさんコメントされているようである。
 土田プロが当時いかにギリギリな状況で制作を行っていたかは、過去に何度も触れた事がある。結局そのまま倒産してしまうわけで、そう考えると手厳しいコメントばかりなのだが、少なくとも“わき役”の項目には同意せざるを得ない…さすがに明和東に翼のクローンが登場したのにはどうかと思った。曲がりなりにも主人公をコピーしちゃダメだろ。
 しかし、彼・彼女達がアニメの事を思い返す時、きっとこう言うはずである。「キャストもアニメーションも、やはり土田プロ版が一番だった」と…最初に刷り込まれた記憶は消えないものだ。それ以上に、声優さん達の熱い演技も、過剰に思える演出も、この時代のこの作品でなければ生まれ得なかったものであるはずだ。当時のファンがリアルタイムで上記のような感想を持っていたとしても、この土田プロ版アニメが世界中のサッカー少年達を虜にしたという事実は決して揺るがない。
 そういえば、「ゲゲボ」というのはローディストの間で通用するスラングだったようですね。この他のページでも多用されている模様。

・スカイラブハリケーン
「ボールを上げた時に全員あがればオフサイドになってしまうゲゲボ技。これに気づかん南葛もアホや〜〜。」
 それ以前に、存在自体がファウルのゲゲボ技です。オフサイド関係無し。

・キャプテン翼
「キャラの目のつき方、眉毛の形、髪型のほんの微妙な違いから、キャラを区別しなければならないという、高度なテクニックを必要とするマンガ。」
・『キャプテン翼』成長の法則
「小学校の時、下半身(特に足)が肥大し、中学では上半身が大きくなる。しかし、靴の部分はいっこうに成長しない。」
・『キャプテン翼』
「7頭身の小学生、9頭身の中学生。ひたすら長くて、たくましい足、ひたすら短くて、お茶目な指、大人も子供も同じ顔。」
 アニメだけかと思ったら、当然ながら矛先は陽一先生にも向く。もうそろそろ、とある事実にこのブログを読んで下さっている皆さんも気付いているはずだ。そろそろこのコーナーのまとめに行こう。


 今回、こうして当時のコアなファンの人々の声を生々しく知る事が出来たわけだが、色々と収穫があり、かなりの充実感がある。
 まず、キャプテン翼アカデミアの管理人さんが証言されていた逸話の数々を、こうして自分の目で検証出来た事。アカデミアは既に消されてから久しいが、記憶の中に残っている当時の描写を答え合わせしたような感覚だ。これはキャプ翼研究家として、どうしても必要な作業であった。

 そして、これが今回一番面白いと思った点。オタクのベーシックな部分は、30年経とうが変わらないという事。
 等身がどうだ、顔の描き分けがどうだと、近年でも陽一先生が突っ込まれている内容と何ら変わりが無い。現在のネットユーザーが嬉々として指摘しているような陽一先生の絵の問題点など、もう30年前から言われているような事に過ぎないのだ。断じて新たな発見などではない。
 別に陽一先生やキャプ翼に限った事ではない。「ゲゲボ・アニメ」「手ぬき」「土田プロではなくスタジオぴえろが作っていれば…」というようなアニメファンの視点は、例えば「3話で切ったクソアニメ」「作画崩壊」「今のガイナックスなら京アニに作らせとけ」というような現在の捉え方と何の違いがあるというのか(もっとも、30年前の方がまだ物言いにユーモアを感じられるような気がするが)。根底の部分で何かが変わっているとは、とても思えない。
 ツールは進化すれども、オタク・マインドは不変。それを実感した今回の古文書発掘であった。


                                                                 


【Football Culture】フットボール書評 Books are Burning 第6回

 何と約1年ぶりのフットボール書評。上記の『ファンロード』と同じ店で購入したのでついでに書いてしまう。流し読みした程度なので、簡単な感想のみ。


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あしがる(角川コミックス・エース)
ゴツボ×リュウジ

 先々週あたりに、ふとした事でこの漫画のことを思い出しAmazonで調べてみると、既に3巻まで出ているようだった。少し巻数が少ない気もしたが、ともかく近いうちに何とかせねばと思っていた。
 前述の『ファンロード』購入時、1冊だけ買うには値段が安い気がしたので(グランドジャンプより安かった)「他に何か買うものは…」と少し悩んだのだが、この『あしがる』の事を再び思い出したのである。さすが中野のまんだらけ、しっかりと全巻が揃っている。迷わず2巻と3巻をここで購入したというわけである。
 この記事を書くために一気読みしたが、丸一年以上読んでない上に他の腰砕け展開世界的サッカー漫画の事ばかり考えていたせいで、ストーリーやキャラクターの事を完全に忘れていた…1巻に関してはこの記事を参照。自分で書いた文章でおさらいするのもおかしな話だが、私もこのエントリーに頼った。
うん、おいしい!(ナイナイ岡村) 【サッカー書評とか『誇り』ネタバレ感想とか】

 2巻。男女混合校内サッカー大会(球技大会)、優勝候補の祇園青名のクラスは、青名の元チームメイトである奏荘正四郎(はたしょう せいしろう)と対戦。中学時代の怪我によってサッカーをドロップアウトし、すっかりグレてしまった正四郎だが、やはりサッカーの腕前は一流。幼馴染である青名との過去、双方が持つサッカーへの想いが交錯し、青名は正四郎に手を出してレッドカードをもらってしまう。結局、正四郎のクラスは(徐々に才能の片鱗を見せ始めた)主人公の南船木園のクラスに圧勝して優勝するのであった。
 校内大会が盛り上がったお陰か、意外とあっさりサッカー部は復活。だが、あくまで男女は別々のサッカー部。当たり前だと思うなかれ、恋愛バカと化した園は男女混合サッカー部だと思い込んでいたのであった。JFAの公式大会にそんな試合形式ねぇよ!(フットサルにはJFAエンジョイ5という男女ミックス競技大会が存在するが)
 あっという間に部員を集めた男子部に対し、女子部は苦戦。まずは顧問となる女性教諭をあの手この手で篭絡し、見事ゲット。更なるメンバー集めに入るのだが、謎の美少女が練習グラウンドへと登場し…。

 3巻。謎の美少女はこれまた青名の元チームメイト、志賀マリアだった。現役の年代別代表である実力派サイドバック。マリアは青名の出す魅力的なパスが忘れられず、元チームメイトの様子を見ようと押しかけてきたのであった。
 そんな騒動が続いてしばらくした頃、滋賀県内にて近隣の女子サッカー部を集めた交流合宿が行われる事が決定。周辺地域の強豪高が一堂に会して行われるテストマッチ。そこで園は、マリアやハードな当たりを厭わない強烈なFW・如来蓮華(にょらい れんげ)、小学生男子のようなかわいらしいルックスの1年生10番・猫口ヒロセら実力者とマッチアップし、徐々にその才能を開花させていく。
 男子にも当たり負けしないフィジカル、こぼれ球への異常な反応の速さ、そして神出鬼没の得点感覚…明らかに女子では異質の才能を持った園の存在は、明らかな驚きとして受け止められた。マリア、如来など様々な高校のサッカー部から勧誘を受ける園。だが、彼女は友人となった青名とのサッカーを選ぶのであった。まだ部員も集まっていない彼女達のサッカー部。遠回りになるかもしれないが、彼女なりのやり方でトップを目指すのだ。
「竹生島高女子サッカー部の戦いは 今始まったばっかりって感じで!!」

 3巻本編最後のページ、何やら嫌な予感がしたが、それが的中してしまった。
3巻打ち切り。
 まさかの展開である。てっきりギャグかと思ったのだが…作者後書きによれば、単行本の売り上げが伸びなかったのが原因らしい。厳しいな…3巻のAmazonレビューで「三巻で終了・・・・」という書き出しで感想を書いている人がいるが、この人が一番こうなった原因を把握できているように思う。多分こんな感じだったんだろうな、と。

 ここからは私の感想。2巻から出てきた青名の幼馴染である正四郎。こいつが要らなかったんじゃないかなぁ。彼のせいで、幼馴染同士のツンデレラブストーリーが話のメインになってしまった。2巻はほぼそれで終わった感じ。率直に言うと、ちょっとかったるかったかな。だって、サッカーシーンが殆ど無いんだもん。終盤にちょっとぶっとんだキャラであるマリアが出てきてようやく引き締まった感じ。
 3巻はそれを一気に挽回。恐らく、ゴツボ先生としてはラブコメしたくてしょうがないんだろうけど(どこかにそういう傾向の強い世界的サッカー漫画家がいましたね…)、それをグッと抑えて女子だけのサッカー大会をここでようやく持ってきた。2巻では描写の機会を(ツンデレ幼馴染特有の煮え切らないイチャイチャに)完全に寸断されてしまった主人公・園の才能が、徐々に明らかに。
 恐らく百合豚も歓喜必至の暴走キャラ、マリアもここで本領発揮(でも、多分この子はノンケだと思う。大人っぽく全てを割り切ってる感じ)。彼女のルックスも正解。長袖ユニフォームではなく、半袖ユニフォームに長袖アンダーシャツを組み合わせているのが最近のサッカー少女っぽいし、試合中は自慢のロング黒髪をきつめに縛ったポニーテールにしてるのがかわいい。
 とにかく、ここでちゃんとサッカーしてくれたのが大きい。しかも男女混合の変則マッチじゃなく、きっちり女子同士の対戦で。ま、厳密に言えばこの巻の終わりを飾るエピソードも男女混合マッチなんだけどね…とにかく男子を絡ませたくて仕方ないゴツボ先生であった。

 まさかここで終わると思わなかっただけに、打ち切りは本当に本当に残念。園、青名、マリアなど魅力的なキャラ達がこれで見られなくなってしまうなんて、ちょっと受け入れ難い。大体、園と青名の竹生島女子サッカー部、まだ11人集まってすらいないんだけど…。
 やっぱり、前述のAmazonレビューの人の分析通り、2巻で失速したのが原因だった気はするなぁ。女子だけでの試合を行うまでに時間を掛けすぎたんじゃないかと思う。少なくとも、自分はそこを期待して読んでいたので。
 もっと長く試合を見たかったのですよ。しかも男女混合のお遊びじゃなくて、ガチの女子サッカーを。試合中の描写のリアリティは全く気にしていないし(じゃなきゃキャプ翼なんか未だに読んでねぇわ)、練習試合でも紅白戦でもいい。とにかく、頑張ってサッカーして、チームスポーツの意義、そしてサッカーの面白ささえ伝えてくれれば良いのだ。ようやくそういった点が見え始めたところだったのに、返す返すも打ち切りが悔やまれる。
 1巻は本当に面白くて、あの感想をこのブログで書いた後、色んな人に「面白い漫画を見つけた」と言って回ったほどだ。漫画全体に漂う、ほわんとしつつもったりしたあの独特の空気。そして、ぬるくてゆるい微妙なギャグ(そういえば、2巻・3巻にはさほど効果的なギャグもなかったような…)。今思い返しても良かったし、期待が持てる漫画だった。試合をするまでに随分時間をかけてるからきっと長期連載になるだろうし、長く楽しめるだろうと思ってたのに…。
 「一旦」終了という事なので、いつか続編や読みきりが描かれる事もあるんでしょうか。気長に待ちます。

 関係ないが、私には結構自信がある女子サッカーのストーリー原案がある。興味ある出版社の方、いらっしゃいませんか。

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ファンロード懐かしいです。

この時まだ、薄い本を製造する方々や腐女子の先駆けになった方々が、見受けられないとの事ですが、活動は開始されていたと思います。

ただファンロードが彼女達の活動に追い付けず記事に出来ずにいたのではないかと思うのです。

聞いた話しなので、本当か嘘かは分かりませんが中川翔子さん、彼女は腐女子からはあまり好ましく思われていないという事でした。

理由は、アニメに詳しいような事を言っていて以外と知らないらしい・・・何でもイケメンの男子達が活躍する某水泳アニメの絵を描いたらそれが間違っていたかなんかで、その作品好きの腐女子を怒らせたらしいです。(他にもあるらしい)

あと翼くんのコピーですが東映まんがまつりで公開された4作品目、サンターナと戦う話しですが、サンターナ率いる南米ジュニアチームに日向小次郎そっくりな選手がいます。
島村ジョー
2014/12/20 19:23
ランジェロさん、POお疲れ様でした。。。もうプレーオフは嫌です。
当日配られた黄色い紙(マッチデープログラム)の裏に描かれた
昇格記念グッズがフラグ立てちゃってましたねぇ・・・
ボラギノール木山、ホント懐かしい。来年はカエルと一緒にフクアリに乗り込むのかな?
そして、智と来年の選手編成が気になりますね。

それにしても、古文書ってファンロードですか?懐かしいですねー
私自身は購入したことがないですけど、友人のを借りて見てました。
BLっぽい漫画は描けませんでしたけど、キャプ翼の似顔絵は描いてました。
陽一先生の絵ってマネするの結構難しいんですよね。
特に瞳の描き方に苦労した記憶があります。
単純に見えても、当時の少女の心を奪うような格好良さがなかなか出なくて・・・
でも、友人やちょっと年齢が上の先輩は薄い本描いてましたよ。
なので、島村さんがおっしゃる通り、雑誌が追いつけなかったのだと思います。

そんな事もあって、アニメの絵より断然陽一先生の絵派だったのですが
土田プロ版の作画監督である岡迫氏が、当時再放送をしていた
「アンデス少年ペペロの冒険」も担当されていたのを知って
「ペペロって来生とちょっと似てるもんなー」なんて自分で納得してました。

ちなみに当時の男子は・・・
家庭科で雑巾を縫う時「アディダスの雑巾」を無理やり作ったり。
体操服の袖はまくり上げるし、三角飛びの練習をしたりと
女子とは違うアプローチではしゃいでましたよw

すしを
2014/12/23 01:16

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