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zoom RSS Grains of Life 【サッカー書評】

<<   作成日時 : 2012/01/10 23:50   >>

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【Football Culture】フットボール書評 Books are Burning 第4回

 昨年、実はこの企画をやるためにサッカー漫画をまとめ買いしていたのだが、書けないままズルズルと2011年が終わってしまった。
 前回までのように1冊1冊やっていると今年が終わってしまいそうな勢いなので、作品ごとに書いていく。まずは前編。



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フットボールネーション(ビッグコミックス)
大武ユキ

 1巻に関してはこちらを参照。
 天皇杯東京都予選を戦う東京クルセイドだが、都協会のルールで17歳の千尋は本戦まで出場できない。
 千尋抜きで戦うチームは、鳥海の個人技などで苦しみながら勝利するものの、このチームに決定的に欠けている二つのピースを埋めなくてはならない事がはっきりした。
 千尋は鳥海と協力し、千尋の旧友でもある、圧倒的なセンスを持つ日系ブラジル人のマリオの獲得に成功する。
 更に、少年院の仲間であったGKイワンを見つけ出す事が出来、選手を着々と補強。マリオとイワンの加入にも刺激され、クルセイドは見事に東京都予選を突破した。
 そして、千尋・マリオ・イワンを加えて初めての練習試合。戦力アップを実感出来るはずの試合だったが、クルセイドの選手達が感じたのは違和感であった…。

 徐々に世間でも話題になり始めたこの作品。ファンとしては嬉しい限りである。少なくとも『我らの流儀』の時より認知度は高いんじゃないだろうか。
 今回の巻の柱は2本あって、一つは“鳥海のプレーヤーとしての成長”、そして多くのページを割いて行われる“インナーマッスルの講義”である。
 やはり主人公である千尋や、新キャラであるマリオとイワンがいかに良い選手であろうと、このチームの10番である鳥海が進化しなければ勝ち抜いていくことは難しくなる。もともとテクニックのある選手だった彼が、主人公の千尋とイメージを共有していくことにより、プレーヤーとしての意識改革を読者とも分かち合うことになるのだ。彼はある意味、この物語の語り部であるとも言える。
 インナーマッスルの話はこの漫画の売りでもあるわけだから、まとまった量のページで語られるのは当然かもしれない。とはいえ、大武先生が敢えて詳しく語って読者にサービスした…みたいな面も感じてしまう。
 とにかく今回も期待以上の出来。打ち切りとかそういうの無しで、最後まで好きなように描いてほしいなぁ。
 しかし、こういうネタをすぐに挟み込んでくるのはリアルタイムで国内サッカーを好きな人ならでは。
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 元ネタがわからない方に関しては、次回の記事を参照されたい。それだけこのTシャツは衝撃的だったのだ…。



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あかねSAL☆(講談社コミックスKiss)
〔原作〕岡田惠和/〔漫画〕なかはら★ももた

 大学3年生の茜は、周りの就職戦争もどこ吹く風。マイペースで毎日を気ままに過ごしていた。
 適当に費やされていく日々。真剣に何かに取り組んだことの無い彼女は、自らの“中途半端”さに、一人悩んでいた。
 そんな中で再会した、小学校時代のサッカー仲間であり、初恋の人でもある翼。彼は現在、アイドルグループ“フロ☆フロ”のマネージャーを務め、多忙な日々を送っていた。
 偶然の出会い。そんな彼から頼み込まれたのは、自らがマネージメントするアイドル達のフットサルをコーチし、勝利へと導く事であった。
 突然訪れた転機。何かに真剣に打ち込む事、そのための千載一遇のチャンス。茜の“中途半端”を抜け出すための新たなる一歩が、アイドル・フットサルの世界へと踏み出されたのであった。

 Amazonのお薦めから、まずは1巻だけ購入。少女マンガ誌掲載だったらしいので、当然予備知識は無し。
 2000年代中盤に隆盛した、女子芸能人フットサルリーグ、特にスフィアリーグ(アイドル声優ユニットとは全く関係ない)を参考にしているのは言うまでもない。
 これを単なるアイドル達のお遊びと思わないで頂きたい。ちゃんと日本サッカー協会、そして川淵三郎の肝煎りで考案され、なでしこJAPANの知名度アップと普及のために行われたリーグなのである(更に言えば、ヤンジャンのチームである南葛YJシューターズの監督はあの高橋YO1神である)。
 果たしてそれが奏功したかどうかは定かではないが、なでしこ達は世界一の栄冠を勝ち取り、大きく日本での知名度をアップさせた。澤選手、バロンドールおめでとうございます!
 そんなアイドルフットサル・ブームをいち早く漫画化したというのは評価したいし、“アイドルがプレーするフットサル”という独特の視点から語られる作品、という特色も見逃せない。逆に、何故もっとこの手の作品が生まれなかったのかが不思議である。
 個人的に主人公の茜のメンタル面には共感する所が多かったし(ただし、ルックスは作中でも「ブスではない」と言われているので、そこが大きく私と違うが)、あんまりディープ過ぎない試合描写が女性でも親しみやすいのではないかと思う。
 主人公チームであるフロ☆フロの10番、ミヤビはルックス的に芸能人フットサルプレーヤーの象徴的存在であった吉澤ひとみをモデルにしているようだ。正直、彼女は「澤さんと友達です」と胸を張っても問題のない、芸能人の中では数少ない女子サッカーの功労者であると思う。
 閑話休題。予想より面白かった。片肘張らずに楽しめる作品。恐らくヒュンメルに協力を仰いでデザインされた(メーカー名が正確なフォントで記されている)と思しきユニフォームも良い。『ばもら!』もそうだったけど、女子チームのユニフォームデザインはかわいいものじゃないといけないと思うので、この点に関しては成功していると思う。女子がサッカーユニフォームを着るとかわいいのは当たり前だけど、漫画だからこそその先を求めたくなるのだ。
 ちなみに次のなでしこJAPANのユニフォームは、そういう意味で大失敗である。誰があんな手抜きデザインのくっそダサいユニフォームを着たいと思うのだ…すくなくとも女子への訴求力はゼロだろ。

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